きょうだいベイズ問題(4)

問題(1) 2人きょうだいの子供のうち、1人が男の子の場合、もう1人が女の子である確率はいくらか? そもそも二人きょうだいの性別の組み合わせの全パターンはどういうものか。表にする。表(1) j k l m older older older older 男 男 女 女 男 女 男…

きょうだいベイズ問題(3)

あー、わかった。理解した。 2/3 派の言い分を理解した。今度こそ完全に理解した。例題を出す。問題(3) Alpha さんはコイン投げが大好きです。最近は一枚のコインを三回投げたものを一つのグループにして記録しています。 Alpha さんは順番のない(表, 表…

きょうだいベイズ問題(2)

文章で人にアイディアを伝えるのって難しいんですね。 めげずにやっていきたい。別の書き方で 2/3 派に反論していきたい。 まず問題と 2/3 派の模範解答を再掲する。問題 2人きょうだいの子供のうち、1人が男の子の場合、もう1人が女の子である確率はいく…

きょうだいベイズ問題の答えは 2/3 ではない

ネット上でたびたび話題になる問題がある。問題(1) 2人きょうだいの子供のうち、1人が男の子の場合、もう1人が女の子である確率はいくらか? 適当な名前がないので、いま私が「きょうだいベイズ問題」と名付けた。 ネット上の議論では答えは 2/3 だと…

和風旅館問題の拡張(2)

まずは元の問題。 仲の良い女性5人、男性3人の合わせて8人が旅をしている。夕刻に和風旅館に到着し、女性2人のグループが二つ、男性2人のグループが一つ、男性、女性1人づつのグループが一つの、合わせて四つのグループに分かれて四つの部屋に入った。…

和風旅館問題の拡張(1)

もともと別の問題を書きたかったのだが、行き掛けの駄賃で続ける。 問題再掲。 仲の良い女性5人、男性3人の合わせて8人が旅をしている。夕刻に和風旅館に到着し、女性2人のグループが二つ、男性2人のグループが一つ、男性、女性1人づつのグループが一…

ベイズ問題の考え方(後編)

前回のまとめ 仲の良い女性5人、男性3人の合わせて8人が旅をしている。夕刻に和風旅館に到着し、女性2人のグループが二つ、男性2人のグループが一つ、男性、女性1人づつのグループが一つの、合わせて四つのグループに分かれて四つの部屋に入った。なお…

ベイズ問題の考え方(前編)

togetter.comこの問題を例に考える。 一応こっちに書き出してみる。細かい文言は修正しています。 仲の良い女性5人、男性3人の合わせて8人が旅をしている。夕刻に和風旅館に到着し、女性2人のグループが二つ、男性2人のグループが一つ、男性、女性1人…

テスト

ジェンダー・バイアス

一昨日にテレビで、海外の事件をミステリー風に紹介する番組をやってた。 くだんの事件は米国で発生したもの。 美人の母親と娘が行方不明になり、後に子供の遺体が発見された。 通報者は父親。 父親は、愛人がいるだの、娘も母親もオマエが殺したんだろうだ…

モンティホール問題の整理

山形浩生がモンティホール問題の記事を書いている。 cruel.hatenablog.com 東大卒の山形先生がこんな初歩的なことで躓いているのが驚きなんだが……。 これを読んでもやもやするところがあったので、自分の頭の整理を兼ねて書いてみよう。 まずモンティホール…

プーチンのネタ元

今のウクライナ戦争関連で、お昼のワイドショーにコメンテーターとして出たりしてる廣瀬陽子が、講談社現代新書から『ハイブリッド戦争』という本を出してる。 そこにこういう記述がある。 []内は引用者による補足。 なお、[プーチンのブレーンとされるア…

ミアシャイマー先生……

伊藤隆太の『進化政治学と国際政治理論』を図書館で借りて読んだ。 そこにミアシャイマーの『大国政治の悲劇』からの引用がある。日本の対米開戦についてのコメントだ。元の本を取り寄せるのが面倒なので孫引きする(読んでないわけではない) 「日本人が愚…

CA のイメージ

いきなり引用する ** ルーシー事件によって、客室乗務員へのイメージや立場が国によって異なることがわかった。イギリスでは、客室乗務員は ”空飛ぶウェイトレス” などと揶揄され、憧れとともに常に侮蔑がつき纏う職業である。一方の日本では、スチュワーデ…

トロッコ問題批判のくだらなさ

あるいは C4Dbeginner とかいうウスッペラ野郎とその賛同者たち(ここまでタイトル) vergil.hateblo.jp このエントリ読んだ。 私が気になったのはそこで引用されてるこのツイート(前半は無視してね) トロッコ問題、若者は感情を殺して分岐器を1人の方に切…